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コンガの練習を最近ちょっとはじめたので、思うことを書こう。
コンガではスラップという音の出し方があります。太鼓の面をパシンと叩いてアクセントにする基本的な奏法です。でも、初心者なので、この音がなかなか出せません。太鼓自体が、初心者がテキトーに叩いていい音が出るようにはできていないのです。 考えてみると、コンガに関わらず、アナログな道具というのは、ビギナーにとって第一歩の壁というのが相当高いことが多いように思います。 僕の知ってる他の例を挙げましょう。 バドミントンをやるとき、初心者の人はラケットを左の絵のように、ラケットの面が自分の体と平行になるように握ります。そして、飛んできたシャトルを、ラケットで「押し出すようにして」打ちます。 しかし、一般的にただしいとされている握り方では、この絵のように、ラケットの面が自分の体と垂直になるように握り、ラケットをひねるようにして打ちます。 この「正しい握り」でちゃんと打つには、ある程度の練習が必要で、きちんとシャトルが飛んでいくようになるまでにはけっこうな時間がかかります。でも、この「ただしい握り」のほうが、手首のひねりの力で強い打球を打つのに適しているのです。 楽器の例では、ギターとかも、「初心者に壁のある」部類にはいるかもしれません。左手でただしいコードを押さえながら、右手で安定した音をはじくのはなかなか大変です。 で、考えてみるに、こうした初心者にとっての壁というのは、中級者以降にも大きな意味をもっているように思います。 初心者の壁をのりこえ、ある程度アナログな道具をただしく使えるようになった中級者であっても、実は、その壁を完全に克服しているわけではなく、上手い具合にごまかしているだけだったりします。しかし、上級者は、その壁を本当の意味で乗り越えて、道具を文字通り手足のように使いこなすのです。 バドミントンが本当に上手い人は、お遊びで適当に打っているときでも、ラケットがシャトルをはじく瞬間の音が中級者とは違います。ギターであっても、あるいはピアノや太鼓のように、ビギナーでもとりあえず音が出てしまう楽器であっても、上手い人は一音弾くだけで、やっぱり中級者との違いがでるのです。 で、結論として、「基本が大事だ」とかいう説教くさい話にもってくのもアホらしいし、「デジタルな道具だと楽チンだな」とも思うけど、もとりあえず、こんなことを思ったということ。
by oreinUK
| 2006-05-16 22:26
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