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先週の土曜日は、サンバチームの営業で隣町のスプリングフィールドに行ってきました。
今回は、「ローラー・ダービー」というスポーツイベントの前座としてサンバの太鼓を叩いて盛り上げる、という内容でした。 会場は体育館で、1周100メートルほどと思われる小さなトラックを囲む形で特設スタンドが設けられていました。お客さんはけっこうたくさん来ていました。 ガンガンとヘビー・メタル系のBGMが鳴り響く中で、我らがサンバ・ジャー Samba Jaが登場し5分ほど演奏しました。僕とコータ君は観客席から見学。ママはベルを叩いていました。演奏はなかなかよかったのですが、残念ながら、お客さんのノリはいまいちでした。 サンバ・ジャーの出番が終わった後、すぐに帰らずに、ローラー・ダービーがどんなものかをしばらく見て行きました。簡単に言うと、ローラースケートを履いたお姉ちゃんからなる2チームが、トラックをぐるぐるまわるゲームです。ウィキペディアによると、日本ではローラーゲームと呼ばれているらしいですね。チームのポイント・ゲッターにあたるプレ−ヤーが、相手チームのプレーヤーを追い抜く事で得点が入るのですが、その際、ボディコンタクトをともなう激しい駆け引きがあります。プレーヤーが転んだりする度に、観客席は大喜びでした。 以下は、当日に車で僕らを送ってくれたチームの友達の話。もともとローラー・ダービーは数十年前に人気があったスポーツで、その後は下火だったが、最近、またすこし人気が盛り上がる兆しがあるらしい。もともとは、50年代や60年代のフーリガニズム(社会の暴力的兆候)との関連があったらしい。最近の社会状態の不安定化と犯罪の増加が、ローラー・ダービーの見直しにつながるのではないか 云々。 たしかに、ゲームを見ていて気づいたのは、独特の観客層と会場の雰囲気です。もともと僕の住んでいるユージンは、比較的所得と教育水準が高くておっとりとした人が多いのに対し、スプリングフィールドはその逆で、なんだかちょっと怖い町だと言われています。お客さんは、いかにも、そのスプリングフィールドのステレオタイプに当てはまるような人たちがほとんどでした。モヒカン頭に入れ墨だったり、ヘヴィメタルバンドの名前が入った黒いTシャツを着ていたり、というファッションです。 BGMはハードロックとヘヴィ・メタル、選手のお姉さんも、なんか「悪」をイメージしたコスチュームとメイク。 会場のアナウンスも、 「さあ、暴力の支配するスプリングフィールドで、今、熱い闘いが始まろうとしている!!」 みたいな北斗の拳風な感じのものでした。もちろん、プロレスとかヒップホップとか亀田親子と同じで、そういうヤバさというのはギミックの演出に過ぎない部分があり、親子連れとかおばあさんとかが観客にいて、ゲームの合間にキャンディを買ったりしているわけですよ。ただ、演出というのは、お客さんたちが何を求めているのか、ということに強く対応しているはずなので、潜在的に暴力の捌け口を求めている人がローラー・ダービーに喝采を送っている、という構図は、僕には少し恐ろしいものに思えました。
by oreinUK
| 2007-10-16 03:03
| アメリカ生活
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