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1.「パンズ・ラビリンス」
80点。今回1番の当たり。おとな向けのお伽話、というとありきたりだけど、見終わった後にじっくりと考えさせるような重さもある、いい映画だとおもいます。子供はなぜ夢をみるのか。童話はなぜもの悲しいのか、などなど。 暗くて美しい映像は、「デリカテッセン」「アメリ」「シザーハンズ」系の感じで、こういう映画が好きな人はハマるでしょう。ゆえに、秋に公開される日本では大ヒットほぼ間違いなしでしょう。文化系の女子をデートに誘うなら最適の一本! 2.「硫黄島の手紙」 60点。すごい。なにがすごい、ってハリウッド映画に見えないのです。日本人が、切なさ・悔しさ・怒り・誇り・腹立たしさ、といった感情を全て含めて戦争を振り返るときの、あの独特の割り切れなさが、この映画にはあるのです。ディテールに、「おかしな日本」が全くないのもすごい。そういった意味で、ハリウッドにおける日本を描いた映画としては記念碑的なものだとおもいます。 映画自体の出来は、それほどではないと思います。とはいえ、団塊の親父をデートに誘うなら最適の一本! 3.「テラビシアにかける橋」 Bridge to Terabithia 60点。ディズニーの実写ファンタジー系映画。見るものがなかったのでみたのだけれど、案外よかった。 子供ってのんきにやっているように見えますが、ああ見えて、やりきれないような情けない日常を生きているのです。そんなトホホな日常の中にファンタジーがあり、そして、ファンタジーからそろそろ卒業しなきゃと思う一方で、綺麗な女の先生や同級生に憧れをいだいたりしながら小学校高学年の男子は成長していくのです。そういう、甘酸っぱくてちょっと恥ずかしい日常を、ほんとに丁寧に描いています。 でも、この映画、誰がみにいくんだろ。大人だけで見るには、ファンタジー部分がこどもっぽすぎるし、子供にみせるには逆に、ファンタジー部分の物語性が足りない気がします。というわけで、親子で見るには微妙な一本! 4.「ミス・ポッター」 20点。タイトルは適当。ピーターラビットの作者を、「ブリジット・ジョーンズの日記」の女優さんが演じる。招待券をタダでもらって見るのにふさわしい一本! 5.「フリーダム・ライター」 10点。タイトルは適当。映画ファンには「洋画に比べて邦画はクズ」と、したり顔で言う人がいます。しかし、私は声を大にして言いたい。洋画にもクズはある。クズに洋の東西無し、と。新人教師が落ちこぼれ学級の作文を担当して奇跡を起こす、とかいう話。この映画は実話にもとづいています。はいはい、だからなんですか。洋画コンプレックス患者に薦めたい一本! #
by oreinUK
| 2007-05-14 08:52
| 音楽、映画とか
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by oreinUK
| 2007-05-09 22:57
| 育児
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by oreinUK
| 2007-05-05 12:53
| ニュース
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by oreinUK
| 2007-05-03 22:16
| ニュース
Youtubeでロッキー最新作のエンディング・シーンを発見。ところが、これが、映画館で見れるものとまったく逆のエンディング・シーンなのです。
ロッキー・ザ・ファイナルは最高の映画なので、ネタばれしたくありません。ネタばれにならないように注意深く、以下の文章を書いていきます。まだロッキー・ザ・ファイナルを見てないけしからん読者は、今すぐブラウザを閉じて映画館に走れ! Youtubeで見れるものが本物だとするならば(実際ほんものの俳優によって演じられているように見える)、おそらく、エンディングを2種類あらかじめ用意した上で、観客の反応がよかったほうを一般公開したけど、なぜかお蔵入りしたほうがYoutubeにでてきた、ということなのでしょう。 ハリウッドの映画では、映画公開前に、非公開のの試写会をおこなって観客の反応を聞き、それに応じて脚本や編集に手を入れることが一般的です(ここらへんの話は周防正行がShall we ダンスをアメリカで公開したときの話をまとめた「Shall we ダンス アメリカを行く」に詳しい)。プロの映画好きのアドバイスにしたがって、シーンを短くしたり、ナレーションを変えたりといった改変をおこなったうえで、映画を一般公開するのです。エンディングを変えることもあるのだろうけど、ここまではっきり違うものを見比べれるのは、珍しいんじゃないかな。たぶん。 しかしながら、こういう、ソツがなくて合理的な映画の作り方をみると、ハリウッドって本当におそろしいところだ、という思いを抱かざるをえません。 劇場公開版のエンディング http://www.youtube.com/watch?v=TlHgjd6ujhQ 劇場「非」公開版のエンディング http://www.youtube.com/watch?v=cYZ1Nt2SpqE&NR=1 以下ネタばれ。 ++++++++++++++++++++++++++++ オリジナルのエンディングでは、ロッキーは健闘むなしくはいぼくしてしまいます。死力をつくしたが、結果、力及ばずはいぼくする。しかし、勝ち負け以上のものを手にする、という筋書きは、ロッキー第1作に通じるものです。そして、勝負の結果にこだわることなく胸を張って退場する最新作のロッキーの姿は、審判の判定にまったく耳を貸さずにエイドリアンの名を叫ぶ、第1作のラスト・シーンを思い起こさせるもので、これまたロッキー・ファンにはたまらないものなのです。ところがどっこい、今回の劇場非公開版では、ロッキーがなんと、しょうりしてしまっていたのです。 判定が2対1で分かれるところまでは一緒。劇場公開版では、判定のアナウンスを聞くことなくロッキーたちはリングをおりますが、非公開版では、リングに残って最後まで判定結果を聞きます。三人目の審判の判定のあとにロッキーのしょうりがアナウンスされると、ロッキーとセコンドは飛び跳ねて喜びます。ロッキー自身がちょっと驚いているのが笑えます。 でもやっぱり、判定を聞いた後にあっさりと退場してしまうロッキーを横目に、リングアナウンサーが、対戦相手のチャンピオンに試合の感想をリング上で聞きます。たしか、試合自体がノンタイトル戦なので、チャンピオンもそんなに怒ったりすることなく、粛々と敗戦を受け止めて、ロッキーをたたえます。 一方、ロッキーたちは、観客の声援に応えながら花道を退場し、そのまま映画はエンディングを迎えます。この観客を写したシーンはおそらく、劇場公開版と同じものですが、非公開版はこのシークエンスが短いようにおもいます。 2つのバージョンを改めて比較すると、最後の退場シーンはほとんどおなじものであるにもかかわらず、観客がロッキーにあたえる声援の意味がまったく異なっていることに気づきます。 非公開版では、観客が最後にロッキーに送る声援が、しょうりしたことに対する賞賛なのか、戦いぶりに対する賞賛なのか不明確です。 一方、劇場公開版では、敗者のロッキーを観客が称えているのですから、ロッキーの戦いぶりそのものに共感して賞賛を送っていることが明確です。この違いは大きいです。 ロッキーシリーズの原点は、負け犬のロッキーが何度倒されてもあきらめずに戦う、という姿にあります。そして、ロッキーシリーズの人気は、映画館の外で、もろもろのイヤな目に遭遇し続ける観客が、愚直なロッキーの姿に共感するところにあるわけです。映画館の外の世界では、打ちのめされたあとに立ち上がっても、勝利をおさめることはむしろまれです。 そう考えると、敗者であるロッキーに観客が声援を送る劇場公開版は、まさに映画館にロッキーを見に来た観客の姿をそのままスクリーンに映したものなのです。しかも、最後のエンディング・ロールでは、シリーズ恒例のトレーニングシーンで有名な階段広場の前で、ロッキーを真似てガッツポーズする一般人の皆様方が登場してくるのです。劇場公開版のメッセージは明確です。 主人公はあなた。ロッキーはみんなの心の中にいる。 うひゃー、ものすごくベタ! でも、実際、一般公開されているものと、非公開版を見比べると、一般公開版のほうが圧倒的に感動的で、シリーズ全体の流れからしてもしっくりきます。これくらい見事にコンセプトのしっかりしたベタなものをみせられると、やっぱ感動しちゃうんですよ、ということを改めて感じさせてくれた、今回の劇場非公開版なのでした。 #
by oreinUK
| 2007-05-03 17:35
| 音楽、映画とか
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